2013年1月30日水曜日

2013年1月30日発行のメールニュースより

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■湯浅からのおしらせ

【ごあいさつ】
  早いもので、前回のメールニュースから2ヶ月近くが経ち、気づけば今年の1月もも
う終わり。平成25年度予算案が成立しました。この間、衆院選挙、都知事選挙、政権
交代、平成24年度補正予算と平成25年度当初予算編成、通常国会開会とさまざまな出
来事があり、なかなかメールニュースを発行できないまま、日にちが経ってしまいま
した。
  掲載を依頼されながら、日時が過ぎてしまって掲載できなかったイベント情報もあ
り、恐縮です。

  最近は、フェイスブックを日記代わりに使っており、ちなみに昨年もっとも反響が
大きかったのは、次のような記述でした。
  社会の揺れとともに、自分自身も揺れる悩み多き時期がしばらく続くような予感が
していますが、今年もどうぞよろしくお願いします。…と、遅まきながらの新年のご
あいさつでした。

(2012年12月5日)
  ずっと社会運動をやってきて、ずっと言われてきた批判が「そんなことをやっても
世の中は変わらない」だった。しょせんは自己満足、マスターベーションにすぎない
、と。そう批判してきた人たちは政治にコミットして、あわよくば政治権力を取らな
ければ変えられないと言ってきた。そして政権交代が起こり、いま「何も変わらなか
った」と言われている(私自身は「何も変わらなかった」とは思っていないが)。政
治権力を取れば「大きなことができる」、そうでなければ「意味がない」、この区分
を無効化したのが3年間の教訓の一つだった。
  改めて、「何をもって『変わる』『変える』と言うのか」が問われる必要がある。
何がどうなると「変わった」と言うのか。「変わらない」とは、何が変わらないから
、そう言うのか。案外、言っている本人にも漠然としていることが多いのではないか。
  いま選挙の季節だが、選挙もまた、日々どれだけの人とどういう会話を積み重ねて
いるか、どういう活動を積み重ねているかで、それが選挙の投票結果となって表れる
。選挙になればいきなり社会や政治の話ができるようになるわけではない。ともすれ
ば避けられがちな話題を、学校や職場や公園や家庭で無理なく話題にして、「そうい
うこともあるかもね」と理解や納得を広げる「技術」を蓄えていかなければ、「そう
だそうだ」と頷き合う関係の中にいるだけでは、ある意見をめぐる人口分布は変わっ
ていかない。
  世の中は、話しあったり、意見交換したり、その中でちょっとだけ意見が変わった
り、言葉が相手の中に残ったりすることで、常に少しずつ変わり続けている。さまざ
まな人の言動や場作りの中で常に多方向に変わり続ける社会の中で、それをある時点
で「ピン止め」するのが選挙というものではないか。その意味で、たしかに「選挙”
で”変わる」のだが、それはあくまで人々の日々の言動、作用・反作用を反映してい
るのであり、「選挙”が”変える」わけではない。有権者の誰一人として、その選挙
結果に責任のない者はいない。「おれは、あそこには投票していない」では済まない
。それが主権者ということではないか。
  そんな話をしながら、今日は大阪周辺で講演3本。大学生、退職者、市民向けと対象
はばらばらだったが、うまく言葉が届いたかどうか。そのこともまた、自分に跳ね返
ってくる。今日一日で、社会がどんなふうに「変わった」か、と。
  『ヒーロー』第6刷決定。感謝。

フェイスブックアカウントは以下。
http://www.facebook.com/makoto.yuasa.14


以下、イベント等のお知らせです。


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■イベント情報

【新規のお知らせです】

■1(全国)
2013年2月1日(金)10:00~22:00
全国一斉奨学金問題ホットライン(フリーダイヤル)

■2(東京)
2013年2月2日(土)13:30~15:30@日本パーティビル102会議室
女性ユニオン東京・東京都共催 学習会 「ハラスメント事例への対応-精神科医の視点から」

■3(山口)
2013年2月2日(土)13:30~3日(日)16:00 1泊2日(詳細下記)@国立山口徳地青少年自然の家
~子どもたちが変わる!体験活動のススメ~
児童相談所・児童養護施設・里親等関係者のための支援セミナー

■4(東京)
2013年2月23日(土)14:00~16:00位@三鷹市社会教育会館本館 4階 講堂
講演 教育のリアルー奨学金から見えてくる今どきの教育~借金づけ社会を考える ~

■5(東京)
2013年3月2日(土)13:00~@主婦会館 プラザエフ 8階 会議室「スイセン」
シンポジウム:現場から問う生活支援のあり方
-生活支援戦略における総合相談支援センター構想について-

■6【お知らせ】
「義務教育議員立法を!(3)札幌市議会・北海道議会、国へ意見書提出」をお送りします

■7【お知らせ】
市民がつくる政策調査会 有料メルマガのご案内

■8【お知らせ】
<新年挨拶&新着推薦:山田洋次監督!>映画「~放射線を浴びた~X年後」

■9【お知らせ】
無料低費用公的機関他ご紹介


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■1

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「全国一斉奨学金返済問題ホットライン」を実施します

  独立行政法人日本学生支援機構の奨学金の教育ローン化が指摘され、雇用や生活
上の困難等から奨学金返済への対応に窮する利用者が急増していることを受けて、
日弁連では、2013年2月1日(金)を中心とした日程で、奨学金返済で困って
いる方々の相談をお受けするために、全国一斉電話相談を実施することを企画いた
しました。

  全国の弁護士会において2013年2月1日(金)を中心とした日程で、全国統
一フリーダイヤル【0120-459-783】(しょうがくきん なやみ)で実
施いたします。

  ただし、弁護士会によって、開催の有無、日時が異なり、独自の電話番号を設定
している会もございますので、必ず下記の「実施案内」をご確認のうえ、おかけく
ださい。

  また、上記フリーダイヤルを始め、各地のホットライン専用電話番号は、実施日
時以外はご利用になれませんので、ご注意ください。


※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※
全国一斉奨学金問題ホットライン(フリーダイヤル)

【実施日時】2013年2月1日(金)10時~22時
【全国統一フリーダイヤル】0120-459-783(しょうがくきん なやみ)

※フリーダイヤルにおかけいただくと、お近くの弁護士会につながります。
なお、上記時間内は、通話中時でも他の地域の弁護士会につながるように設定され
ています。

※回線混雑等の事情によりつながりにくい場合もございますのであらかじめご了承
ください。また、上記フリーダイヤルを始め、各地のホットライン専用電話番号は
、実施日時以外はご利用になれませんので、ご注意ください。

【実施案内等】
実施案内(PDFファイル;15KB) http://www.nichibenren.or.jp/library/ja/event/data/2013/event_130201_1_2.pdf
チラシ(PDFファイル;19KB) http://www.nichibenren.or.jp/library/ja/event/data/2013/event_130201_1.pdf

【問い合わせ先】
1 日本弁護士連合会人権部人権第一課
TEL:03-3580-9857 / FAX:03-3580-2896
2 各地の実施内容につきましては、「実施案内」をご参照のうえ、各弁護士会に
お問い合わせください。


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■2

女性ユニオン東京・東京都共催 学習会
「ハラスメント事例への対応-精神科医の視点から」

女性ユニオン東京の労働相談種類別件数では、ここ数年、「いじめ・嫌がらせ」
「セクハラ」が多く、相談者のほとんどの方が同時に健康被害をも訴えられています。
サポートする側・される側がともに力を合わせて問題解決に向けて取り組むためには…
働く人びとの診察・治療に当たられ、労災申請や裁判の際には意見書・鑑定書の作
成に取り組まれている精神科医の立場からのご意見を伺い、一緒に考えましょう!

★講師:天笠崇さん(精神科医)
【日時】2月2日(土)13:30~15:30
【会場】日本パーティビル102会議室
    ☆アクセス:JR「千駄ヶ谷」/都営大江戸線「国立競技場前」駅から徒歩3分.代
      々木病院裏口正面の茶色いビルの1F・たくみ外苑薬局の隣の部屋・東京都渋
      谷区千駄ヶ谷1-29-3

【定員】約50名(要予約)
【資料代】500円(女性ユニオン東京組合員及び生活困窮者は無料)

【お申し込み・お問い合わせ先】
お名前・ご連絡先を明記のうえ、電子メールまたはFAX、はがきでお申込みください。
★女性ユニオン東京  学習会担当まで
  〒158-0095 東京都世田谷区瀬田1-28-2
  TEL03-5491-5456(代表)  FAX03-3700-5913
  E-mail  wtutokyo@f8.dion.ne.jp


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■3

相談所・児童養護施設職員、里親、行政関係者、学校職員など、社会的養護を要す
る子どもたちに関わるみなさまへ

~子どもたちが変わる!体験活動のススメ~
児童相談所・児童養護施設・里親等関係者のための支援セミナー

開催要項→http://tokuji.niye.go.jp/event/file/h24shien_seminar.pdf
【日時】平成25年2月2日(土)13:30~3日(日)16:00 1泊2日
       ※日帰り参加、3日(日)シンポジウムからの参加も大歓迎!
         3日(日)参加の場合は、2日(土)の情報交換交流会からの参加をお勧
         めします。
【会場】国立山口徳地青少年自然の家(山口県山口市徳地船路668)

■趣旨 国立山口徳地青少年自然の家では、体験学習法を活かした活動プログラム
       「徳地アドベンチャープログラム(以下「TAP」)」を基盤にした体験活
       動を提供しています。このプログラムを実践してきた児童相談所の取組をは
       じめ、社会的養護を要する子どもたちに対する実践事例とその効果、本所で
       の支援体制、施設側の実施に至った経緯、支援のあり方等について情報提供
       し、関係者の方々と協議する場を持つことによって、子どもたちに対する支
       援の幅を広げるきっかけとします。

【主催】国立山口徳地青少年自然の家
      「困難な状況を有する青少年を対象とした支援プログラム」試行・検証協力者委員会

■講師・発表者等
【TAP体験】[講師] 門田 卓史 氏(㈱プロジェクトアドベンチャージャパン)
          国立山口徳地青少年自然の家 企画指導専門職
【シンポジウム】
[コーディネーター] 井出 智博 氏(静岡大学教育学部 准教授)
[アドバイザー] 遠藤 野ゆり 氏(法政大学キャリアデザイン学部 専任講師)
            田中 秀紀 氏(広島国際大学心理臨床センター 助教)
            門田 卓史 氏(㈱プロジェクトアドベンチャージャパン)
[発表者等](50音順)
               岩城  淳  氏(児童養護施設「防府海北園」 社会福祉士)
               大西 清文 氏(九州ぼうけん王)
               弘中 昭子 氏(山口県周南児童相談所 相談課 児童福祉司)
               浜田  昇  氏(児童養護施設「暁の鐘学園」指導員)
               藤田 浩介 氏(北九州市子ども家庭局子ども総合センター 判定係長)
               三宅 玲子 氏(子どもの村福岡 常任理事、(特)チャイルドラ
                               イン「もしもしキモチ」事務局長)

【お問い合わせ先】
国立山口徳地青少年自然の家 担当:企画指導専門職 山本 和宏
  〒747-0342 山口県山口市徳地船路668 「支援セミナー」係
TEL:0835-56-0112 FAX:0835-56-0130
URL:http://tokuji.niye.go.jp Eメールアドレス:tokuji24kikaku@niye.go.jp


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■4

講演 教育のリアルー奨学金から見えてくる今どきの教育~借金づけ社会を考える ~

  中京大学の大内裕和です。
  2月23日(土)に三鷹で講演を行います。テーマは学費と奨学金です。この活動、
今年は本格的に拡大させようと思っています。
  一人でも多くの方に参加いただければと思います。また周囲の方への宣伝も、ど
うぞよろしくお願いいたします。

テーマ「教育のリアルー奨学金から見えてくる今どきの教育~借金づけ社会を考える ~」
【日時】2月23日(土)午後2時~4時位
【講師】大内裕和(中京大学教授)
【場所】三鷹市社会教育会館本館 4階 講堂
        三鷹市下連雀6-13-13 ℡0422-49-2521
【交通】(1)バス/中央線吉祥寺南口下車、丸井前14番バス乗り場・調布駅行き、
           篠原病院下車
        (2)タクシー/三鷹駅南口から乗車(ワンメーター)
        (3)徒歩/三鷹駅南口下車徒歩15分
【定員】100人
【資料代】300円
【主催】読み解きレッスン(三鷹市社会教育支援グループ)

「愛知県 学費と奨学金を考える会」の活動については下記のURLとフェイスブック
をご覧ください。

■ホームページ
http://syougakukin2012.web.fc2.com/
■フェイスブック
http://www.facebook.com/aichi.ATS


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■5

シンポジウム:現場から問う生活支援のあり方
-生活支援戦略における総合相談支援センター構想について-

  社会保障審議会「生活困窮者の生活支援の在り方に関する特別部会」は、社会保
障・税一体改革大綱(平成24年2月17日に閣議決定)に盛り込まれた、「生活支援戦
略」について議論を行うために、2012年4月に発足しています。
  ここで議論し、まとめられた「生活支援戦略」については、平成25~26年モデル
事業を経て、31年までの7年間を対象期間として、生活困窮者への包括的な支援制度
を構築していきます。
  この部会での報告は、今後の社会保障制度全体の方向性を決める重要なものです
。ぜひとも、発表されましたら報告書を注視ください。

  この生活支援戦略の前半部分で議論されている、経済的弱者・社会的孤立者を対
象として、全国の基礎自治体が実施責任者となり、包括的な相談窓口体制を構築す
る、「総合相談支援センター(仮称)」について、是非とも、自治体や地域の現場
の皆さんに、知って頂きたいと思います。
  そこで、3月2日に、「現場から問う生活支援のあり方-生活支援戦略における総合
相談支援センター構想について考える-」シンポジウムを東京にて開催します。
  単なるシンポジウムではなく、会場とのディスカッションを中心に行うことで、
課題を抽出し、現場からよりよいものを作り上げていければと思います。
どうぞ、皆様よろしくお願いします!!!

【日時】平成25年3月2日(土)13:00~
【会場】主婦会館 プラザエフ 8階 会議室「スイセン」
【参加費】1000円

内容:
  1、生活再建の現場からの報告
   (1)熊本県弁護士会 弁護士 青山定聖 氏
   (2)グリーンコープ生協やまぐち 生活再生相談室 相談員 吉田文子 氏

  2、基調講演
   「生活支援戦略における総合相談支援センター構想について」
   厚生労働省 社会・援護局 地域福祉課 生活困窮者自立支援室
    室長 熊木正人 氏

  3、パネルディスカッション「行政の生活支援のあり方を考える」
パネラー:
  厚生労働省 社会・援護局 地域福祉課 生活困窮者自立支援室
     室長 熊木正人 氏
  日本弁護士連合会 多重債務問題ワーキングチーム座長
     弁護士 新里宏二 氏
  一般社団法人インクルージョンネットよこはま
     理事 鈴木晶子 氏
  滋賀県 野洲市 市民部 市民生活相談室
     主査 生水裕美 氏
コーディネーター:
  みずほ情報総研株式会社
     主席研究員 藤森克彦 氏

【主催】行政の生活再建対策の充実を求める全国会議
(旧:行政の多重債務対策の充実を求める全国会議 http://www.legal-unit.jp/gyosei/)
  セーフティネット貸付実現全国会議

【申込み・問合せ先】
〒530-0047
大阪市北区西天満4-11-16 ニュー梅新東ビル7階
電話 06-6360-2031
Fax 06-6360-2032
山田治彦法律事務所 山田治彦まで
もしくは下記サイトから申し込み可能
http://kokucheese.com/event/index/70900/

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■6

「義務教育議員立法を!(3)札幌市議会・北海道議会、国へ意見書提出」をお送りします

  東京・夜間中学の関本です。
  昨年は、様々な場面で大変お世話になりました。今年もよろしくお願いします。
  昨年8月~9月に「義務教育議員立法を!(1)不登校・引きこもり」、「義務教育
議員立法を!(2)国会質問・『集い』アピール」をお送りしましたが、今回は「義務
教育議員立法を!(3)札幌市議会・北海道議会、国へ意見書提出」をお送りします。

■全国夜間中学校研究会では、自主夜間中学や関係者の協力を得ながら、義務教育
等学習機会の充実のための法的整備に向け、昨年、超党派の国会議員への働きかけ
を行い、8月3日には「義務教育等学習機会充実に向けた『超党派参加・国会院内
の集い』」(四十数名の国会議員・関係者を含め171名参加)を開催しました。
  そのような中、「北海道に夜間中学をつくる会」では、超党派の国会議員・北海
道議会議員・札幌市議会議員への働きかけを強めてきました。

・北海道に夜間中学をつくる会ホームページ
http://yakanchugaku.enyujuku.com/
  その結果、札幌市議会及び北海道議会では、国へ義務教育等学習機会充実のため
法整備を求める意見書がそれぞれ全議員一致・全会一致で採択されました。
  以下、ご覧下さい。

■札幌市議会の国への意見書「義務教育等学習機会の充実に関する法整備等を求め
る意見書」(2012年12月13日)
http://www.city.sapporo.jp/gikai/html/documents/24_4t_03.pdf
「意見書案第3号 義務教育等学習機会の充実に関する法整備等を求める意見書

  戦争や病気、生活困窮などやむを得ない事情により、学齢期に義務教育を受ける
ことができなかった義務教育未修了者数は、全国に70万人とも100万人ともさ
れている。
  しかし、このような人たちに学習機会を提供する公立夜間中学は、東京や大阪な
ど全国8都府県に35校設置されているのみであり、自分の居住する地域に基礎教
育を学べる機関がないため、「学びたくても学べない」人たちがいまだ多くいるの
が現状である。
  こうした中、学びたいという要望に応えるために、ボランティアの運営による自
主夜間中学が全国で26カ所開設され、道内の4カ所では約220名が学んでいる
が、授業を充実させるための会場や運営費の確保など、安定した運営には課題があ
る。
  よって、国会及び政府においては、義務教育を受ける権利を実質的に保障し、学
びの場を提供するため、自主夜間中学による要望がある自治体が公立夜間中学を開
設し、また、自主夜間中学に対する援助等を拡充することができるよう、義務教育
等学習機会の充実に関する法律を制定し、予算を確保するよう強く要望する。
  以上、地方自治法第99条の規定により、意見書を提出する。

平成24年(2012年)12月13日  札幌市議会

(提出先)衆議院議長、参議院議長、内閣総理大臣、総務大臣、文部科学大臣
(提出者)全議員  」

■北海道議会の国への意見書「義務教育等学習機会の充実に関する法整備を求める
意見書」(2012年12月25日)
http://www.gikai.pref.hokkaido.lg.jp/honkaigi/29honkaigi/24-4t/ikenan.htm#4

「意見案第4号 義務教育等学習機会の充実に関する法整備を求める意見書
[24.12.21 文教委員長 千葉 英守 提出/24.12.25 原案可決]

  戦中、戦後の混乱期に貧困のため家業や家事の手伝いをすることなどにより、学
ぶ機会を奪われた義務教育未修了者については、正確な数字は把握されていないと
ころであるが、一説には全国に70万人とも100万人いるとも言われている。

  夜間中学は、そのような学齢期に義務教育を終えることができなかった人たちが
、学習機会を得る場所であるが、こうした公立の夜間中学については、現在、東京
、神奈川などの首都圏、大阪、京都などの近畿圏、広島の8都府県に35校設置され
ているだけであり、経済的な理由や近くにそうした施設がないという理由で、「学
びたくても学べない」人たちがいまだ多くいるのが現状である。
  その中で、学びたいという当事者の要望にこたえ、ボランティアの運営による自
主夜間中学が全国で少なくとも26校、北海道でも4校開設され約230人が学んでおり
、近年では、こうした戦中、戦後の混乱などのため小学校で十分に学ぶことができ
なかった高齢者のほか、生活に必要な知識を習得する場として、いじめなどを理由
に不登校となり義務教育を修学できなかった若者や結婚などで日本国籍を取得した
外国人の受講もふえてきている。
  しかしながら、自主夜間中学においては、授業の充実のための会場確保や施設設
備の問題、教材に係る費用など、財政面を初め多くの問題がある。
  よって、国においては、学習する機会が失われた者がその希望するときに再び学
習する機会が与えられることなど学習機会の充実に資するため、学校教育の環境の
整備に関する基本方針を定め、並びに国及び地方公共団体の責務を明らかにする法
整備を行うとともに、必要な財源措置を早急に図るよう強く要望する。
  以上、地方自治法第99条の規定により提出する。
        平成  年  月  日
  衆議院議長 参議院議長 内閣総理大臣 総務大臣 財務大臣 文部科学大臣
    各通

          北海道議会議長 喜 多 龍 一


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■7

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有料メルマガをはじめました

お世話になります。
さて、「大手メディアは政局や注目政策ばかりを取り上げがちですが、国会では地
味ながらも市民生活や自治体政策、市民活動にも大きく影響するような政策・法律
が日々粛々と審議されています。
そんな見過ごされがちな政策・法律の動きを「市民がつくる政策調査会」事務局の
視点で追いかけ、関連リンクなども含めてお届けする」ことを主旨として情報発信
を行うため、有料でのメールマガジンを始めました。
つきましては、特に自治体議員や市民活動団体関係者の方々に有用な情報をと考え
ておりますので、ぜひご登録またご紹介いただければと存じます。
また、「こんな情報がほしい」など、ご要望などもいただければ幸いです。

○サンプル+登録は下記へ
http://www.mag2.com/m/0001575862.html

よろしくお願いいたします。

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市民がつくる政策調査会
事務局長  小林幸治
shimin@c-poli.org
kobayashi@c-poli.org
*********


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■8

<新年挨拶&新着推薦:山田洋次監督!>映画「~放射線を浴びた~X年後」

みなさま

あけましておめでとうございます。ウッキー・プロダクションの猿田です。
昨年中は大変お世話になりました。

映画「~放射線を浴びた~X年後」は、2013年、全国各地の劇場順次公開、自主上映
などの展開が予定され、映画を通して新たな人の輪ができ始めています。

人と人、一つひとつの地道な取り組みをつなげ、息の長い映画の輪を広げていけた
らと思います。HP、FBなどでも引き続き、映画にまつわるあらゆるニュースをお伝
えしていきます。

本年も、どうぞよろしくお願いいたします!

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1)【伊東監督より~新年のご挨拶~】
2)【新着 推薦コメント:山田洋次監督】
3)【全国各地の上映展開のご案内】
4)【自主上映のススメ】

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1)【伊東監督より~新年のご挨拶~】

「放射線を浴びたx年後」が上映されて3ヵ月半。
全国各地で映画を観て頂き、様々な反響を頂きました。
一歩ずつですが、事件の解明に繋がっていってるのではないかと感じています。
昨年、映画を観て下さった皆さん、応援してくださった皆さん、本当にありがとう
ございました。
まだ、近くで上映がなくて観る事の出来ていない皆さんにもどこかで観て頂けます
とうれしいです。

1月からは、全国で自主上映が始まります。
自主上映を通じて、全国で市民レベルの調査が始まることを強く期待しています。
昨年末、広島から放射線の専門家が高知県での調査に入りました。
とにかく被曝者のデータを集めることで、被ばくの科学的な検証ができるのではな
いかと言われています。
その為にも全国規模での聞き取り調査が必要です。
これからもあきらめないで、自主上映の場で呼びかけられればと思っています。
今年もどうぞよろしくお願いいたします。

映画「X年後」監督:伊東英朗

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2)【新着 推薦コメント:山田洋次監督】
2013年1月2日に映画監督の山田洋次さんから推薦コメントが届きました!

■―――山田洋次(映画監督)
ひとりの誠実な高校教師が不誠実な日本とアメリカの政府に対して抗議行動をして
いる。
その映像は、かのビキニの水爆実験は一回ではなくて105回、被害は第五福竜丸だけ
ではなく同時に出漁していた何百人の船員たち、さらには日本全土が放射能の被害
を受けていたという恐ろしい事実を観客に伝え、この誠実な高校教師を絶望させて
はならない、と静かに訴える。

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3)【全国各地の上映展開のご案内】
http://x311.info/
全国各地の団体やグループ…などにより、
さまざまなシーンでの上映会が計画されています。

*=伊東監督トーク予定
■1.25:広島(広島市)自主上映
■1.27:東京(三鷹市)自主上映
■2.28:静岡(焼津市)自主上映*
■2月 :京都(京都市)自主上映*
■2月 :東京(国立市)自主上映
■2月 :東京(調布市)自主上映*
◇3月 :北海道(苫小牧市)劇場公開
◇3月 :山梨(笛吹市)劇場公開
◇3月 :埼玉(深谷市)劇場公開
◇3月 :新潟(新潟市)劇場公開
■3.1 :秋田(秋田市)自主上映
■3.1 :船上(航海中)自主上映
■3.2 :福岡(福岡市)自主上映
■3.3 :山形(山形市)自主上映*
■3.3 :東京(渋谷区)自主上映*
■3.23:大阪(大阪市)自主上映*
■3.24:東京(国立市)自主上映*
■3.30:東京(港区) 自主上映*
■4.27:高知(高知市)自主上映
■4.28:東京(多摩市)自主上映*
■5月 :愛知(名古屋市)映画祭
■5.11:神奈川県(横浜市)自主上映
■8月 :東京(多摩市)自主上映

…などなど。上記の他にも、日程・会場調整段階のものを含め、多くのお問い合わ
せをいただいておりますが、まだまだ映画の存在自体を届けるべきところに届けら
れていない状況でもあります。
みなさまの周囲でも、ぜひお声かけいただき、ともに上映の輪を広げていただけま
したら幸いです!

※上映予定は、各会場詳細確定次第、随時、公式HPにてご案内させていただきます。

※※※ 自主上映をご検討のみなさまへ ※※※
貸出上映用素材は、数に限りがございます。
また、監督・関係者トークにつきましても、事前の調整が必要です。
会場確定の前に、事前にHPに掲載のウッキー・プロダクションまでご連絡をいただ
きますようお願い申し上げます。(ご連絡後の変更などは随時可能です)

http://x311.info/

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4)【自主上映のススメ】

~みなさまの地域でも上映してみませんか?~
団体・グループ・地域・イベントなど・・・
趣旨にあわせた独自の上映会が企画できます!

◆上映料:1日【基本料3万円】+【席数×500円】(上限10万円)
◆上映素材:BD/DVD/HDV
◆監督・関係者などのトークもご相談ください!

※詳細は公式HP「上映のススメ」ページをご覧ください。
http://x311.info/susume/
※上映形態・規模は問いません。
資料請求・ご相談・ご不明な点など、お気軽にお問い合せください。
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映画「~放射線を浴びた~X年後」 http://x311.info

<概要>
1954年アメリカが行ったビキニ水爆実験。
当時、多くの日本の漁船が操業していたにもかかわらず、第五福龍丸以外の「被ば
く」は、人々の記憶、そして歴史からも消し去られていった。闇に葬られようとし
ていたその重大事件に光をあてたのは、高知県の港町で地道な調査を続けた教師や
高校生たちだった。

南海放送(愛媛県松山市)では、約8年にわたりその足跡を丹念にたどり、取材を
重ねてきた。そのなかで次々と明らかになる船員たちの衝撃的なその後や、“機密
文書”の存在…そこには、日本にも及ぶ深刻な汚染の記録があった―。
このたび、2012年1月に全国放送され反響を呼んだ番組に新たな映像を加え映画化。
9月15日~東京・愛媛同時公開を皮切りに全国各地に上映の輪が広がっています。

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無料低費用公的機関他ご紹介

東京・夜間中学の関本です。
子どもの貧困問題が各方面から指摘されていますが、以下、無料又は安価な費用
で利用可能な教育・医療等に関する情報提供です。

1、難民や中国帰国者・日系定住者のための返済の義務のない【2013年度 さぽう
と21・生活支援生の募集】について
  対象・支給金額:高校生(5000円~1万円/月額) 専門学校生・大学生(1
  万円~3万円/月額)
募集期間: 2013年 1月 7日(月) ~ 2月 5日(火)
  http://www.support21.or.jp/what_we_do/index.html#tsuboi

2、都内の8校の夜間中学校(中学校夜間学級)について
  http://www.kyoiku.metro.tokyo.jp/pickup/p_gakko/yakan/index.html
    ~卒業すると昼と同じ中学校卒業資格が得られます(5校に日本語学級あり)
    。学費無料。関係者の取り組みの結果、都内の全23区及びいくつかの市の在
    住者は就学援助の年齢制限が撤廃され、何才でも申請ができるようになりました。~

3、東京日本語ボランティア・ネットワーク http://www.tnvn.jp/
    ~都内で活動しているボランティア・日本語教室が上記ホームページから検索
    できます。多くは無料又は安価な費用で日本語学習ができます。成人の他、児
    童生徒や子連れの親が学習できる教室もあります。~

4、東京都教育委員会「外国人児童・生徒相談」について~日本語・英語・中国
    語・ハングルでの相談が可能です~
  http://www.e-sodan.metro.tokyo.jp/pdf/foreigner_2012.pdf

5、文部科学省「カスタネット」 http://www.casta-net.jp/
    ~文部科学省初等中等教育局国際教育課が運営している外国につながりのある
    児童・生徒の学習を支援する情報検索サイトです~

6、中国帰国者支援交流センター及び中国帰国者自立研修センター
  http://www.sien-center.or.jp/fund/independence/index.html
    ~中国帰国孤児・配偶者や二世以下の帰国者への日本語学習支援等を行ってい
    ます。

7、「無料・低額診療」について~厚生労働省は、「低所得者」「要保護者」「ホ
     ームレス」「DV被害者」「人身取引被害者」などの生計困難者が無料低額診療
     の対象と説明しています。~
・東京都社会福祉協議会(TEL 03-3268-7174)
  http://www.tcsw.tvac.or.jp/about/section_iryou.html
    都内の無料低額診療事業実施施設(病院・診療所)については、上記へお問い
    合わせ下さい。
・全国の「無料低額診療」医療機関については、「自治体名 無料低額診療」で検
  索すると、かなり検索できます。

8、東京都医療機関案内サービス「ひまわり」 TEL 03-5285-8181
  http://www.himawari.metro.tokyo.jp/qq/qq13tomnlt.asp
    ~外国語で受診できる医療機関・日本の医療制度案内などのお問い合わせに、
    外国語(英語、中国語、ハングル、タイ語、スペイン語)で応じています(日本
    語も可)。情報は無料です。


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