2012年8月24日金曜日

2012年8月24日発行のメールニュースより


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【湯浅からのおしらせ(8月22日)】

目次
■ごあいさつ
■新著が出ました
■大阪でも活動を始めました
■「たね蒔きジャーナル」ってご存知ですか?
■夜な夜なカフェ、はじまってます
■平成25年度予算の概算要求基準が閣議決定
■イベント情報


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■ごあいさつ
  みなさん、こんにちは。残暑厳しき折、いかがお過ごしでしょうか?
  私は7月から大阪でも活動を始め(年内いっぱいの期間限定の取組みですが)、現
在は、東京、大阪、どちらでもない場所を行ったり来たりの毎日です。
  今月はいったい何回新幹線に乗っただろう・・・?
  いままでは、このメールニュースはイベントのおしらせばかりでしたが、これか
らは少し私の意見もお伝えしていければと思います。
  よろしくお願いします。


■新著が出ました
  8月21日、朝日新聞出版から『ヒーローを待っていても世界は変わらない』を上梓
しました。内閣府参与の2年間の経験は、私に民主主義について考えさせてくれまし
た。そして、いわゆる「橋下現象」・・・。私なりに考えた「いま」と「処方箋」を述
べています。ご笑覧いただければ幸いです。

〈朝日新聞出版ホームページ〉
http://publications.asahi.com/ecs/3.shtml
〈アマゾン〉
http://www.amazon.co.jp/%E3%83%92%E3%83%BC%E3%83%AD%E3%83%BC%E3%82%92%E5%BE%85%E3%81%A3%E3%81%A6%E3%81%84%E3%81%A6%E3%82%82%E4%B8%96%E7%95%8C%E3%81%AF%E5%A4%89%E3%82%8F%E3%82%89%E3%81%AA%E3%81%84-%E6%B9%AF%E6%B5%85%E8%AA%A0/dp/4022510129/ref=sr_1_4?s=books&ie=UTF8&qid=1345550882&sr=1-4


■大阪でも活動を始めました
  「民主主義をテーマにした市民団体」と言っても「???」という感じだと思い
ますが、社会運動家としては、言ったことをカタチにしないことには「何かをした
」とは思えないので、ささやかながらも注目の地・大阪でも活動を始めました。
  その動機や内容は、上記の本に記載してあることだと思っていただければ。
  名前をAIBO(Action Incubation Box Osaka)と言います。
  大阪に来られた際には、ぜひお立ち寄りいただければ。

〈AIBOホームページ〉
http://www.aibofund.net/


■「たね蒔きジャーナル」ってご存知ですか?
  大阪・MBS毎日放送のラジオ番組に「たね蒔きジャーナル」という報道番組が
あります。たねまき~を一躍有名にしたのは、昨年の原発事故以来、京都大学原子
炉実験所助教の小出裕章氏を連日インタビューし続けたことかと思いますが、それ
以前から良質な報道を心がけてこられた真摯な番組です。
  そのたねまき~が、主にMBSの経費削減のために打ち切りの危機にある、との
こと。
  私自身は、たねまき~の前身番組にしか出たことはないのですが、ひょんなこと
から、その小出裕章氏らとともに、①過去の出演経験者などが無料ボランティア出
演を申し出ることでMBSの経費削減に協力する、②「たね蒔きジャーナル」の市
民スポンサーとなるべく寄付を集める、という活動の事務局を担うこととなりまし
た。
  よろしければ、みなさんも賛同/寄付をご検討いただければ幸いです。

〈すきすきたねまきの会ホームページ〉
http://www.tanemakifan.net/
(小出さんのビデオメッセージやその他の呼びかけ人のメッセージ、呼びかけ文
等々ご覧いただけます)

  27日18時には、これまで集まった寄付(5日間、8月20日時点で約157万円)をもっ
てMBS本社にお願いにあがります。こちらも関心のある方はぜひお越しください
。小出裕章・京都大学原子炉実験所助教も来られます。詳しくは上記ホームページで。


■夜な夜なカフェ、はじまってます
  あまり得意でなかったインターネットによる情報発信も、AIBOのITスタッ
フの協力で可能になりました。
  毎週月曜よる9時から10時に、公開対談&ユーストリーム配信で、「夜な夜なカ
フェ」を始めました。
  夜な夜なカフェのキャッチフレーズは「多彩なゲストをお迎えして、日本の難題
を少しユルめに語り、考える」。対談はビールを飲みながら、硬くなりすぎずに。
  初回8月13日は、辻元清美×イダヒロユキ×桂むつ子でテーマは「リベラル」、20
日は柴山桂太×中島岳志で「保守」、次回27日は雨宮処凛×ラボルテ雅樹で「右翼
と左翼」というように続きます。

  9月のラインナップはこちら。
http://www.aibofund.net/応援プロジェクト紹介/#yonayonacafe

  ユーストリーム配信はこちらから(手話通訳あり)。
http://www.ustream.tv/channel/aibofund
  大阪にお住まいの方はAIBO事務所へ(開場20:45。保育あり(要予約))。
  そうでない方はユーストリームを。


■平成25年度予算の概算要求基準が閣議決定
  一転して硬い話題ですが、8月17日、上記が閣議決定されました。
http://www.mof.go.jp/budget/budger_workflow/budget/fy2013/index.htm
  そこには、次の記述があります。
「③義務的経費や社会保障関係費等の効率化
各省大臣は、義務的経費も含めた歳出全般について聖域視せず、概算要求段階から
予算編成過程において、行政刷新の継続・強化等を通じて、歳出全般にわたり、制
度改正を含めた制度の根幹にまで遡った見直しを実施し、徹底した歳出の効率化を
図る。
義務的経費については、義務的性格の根拠(支出の根拠、単価等の根拠等)を明示
の上、要求する。
また、特に財政に大きな負荷となっている社会保障分野についても、これを聖域視
することなく、生活保護の見直しをはじめとして、最大限の効率化を図る」
  デフレによって税収が減る、赤字国債はこれ以上出せない、という基礎的条件に
加えて、にもかかわらず震災復興、エネルギー転換は重点的に進めなければならな
い、社会保障費自然増分の抑制も民主党政権の命綱の一つ、という事情があります
。「他だって政策的経費の一割減を行っているのだから」という理由で、「義務的
経費についても聖域視せず」という表現が出てくる経緯はわかります。また「生活
保護の見直し」を明記することも、「国民的に不信感の強いこの制度に切り込まな
いといけない/切り込めるチャンスだ」という心理に基づくものだと想像できます。
  これらについて論じ始めれば、長文になることは必至ですので、ここでは数点だ
け指摘しておきたいと思います。

1) 生活保護費の半分を占める医療費のうち、25%(約3000億円)は精神科入院費
、30%(約4500億円)は一般入院費。精神医療のあり方、社会的入院という問題に
目を向ける必要はないか。生活保護の課題を生活保護制度だけ見て何とかしようと
する縦割り型発想の限界。
2) たとえば大阪府のレセプトを見ると、75歳以上の入院外診療は2010年4~5月期
で、16280件、45980日、2億9千万円。平均値で1件あたり2.82日/2ヶ月。頻回受診
者もいるだろうが、それで2.9億円のいくらを削れるのか。上記1)との比較におけ
る費用対効果の問題。より根本的には誰もが暮らせるインクルーシブな地域社会と
いう目指す方向性の問題。
3) 「住民の不公平感に応えないと」と二言目には言われるが、しかし生活保護を
切り刻んでも不公平感をもつ住民の生活は1ミリも改善されない。不公平感を持つ人
たちの「報われない感」をもたらしている暮らしそのものに向き合わなければ、生
活保護制度をどれだけボロボロにしてみせても、フラストレーションは解消されな
い。次のターゲットに向かうだけ。


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■イベント情報

【新規のお知らせです】

■1(東京)
2012年8月31日(金)・9月1日(土)(時間・場所等下記詳細)
国際水映画祭2012 9/1(土)○o。.&先行プレミアム上映会 8/31(金)


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■1

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○o。.国際水映画祭2012  9/1(土)
○o。.  &先行プレミアム上映会 8/31(金)
○o。.
○o。.  水の私有化と商品化を問い
○o。.  行き過ぎた人間の経済活動を考える珠玉の5作品!
○o。.  原発事故後の海の放射能汚染をテーマにしたシンポジウムも開催
○o。.           http://www.parc-jp.org/mizu_eiga/index.html
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21世紀中ごろには、飲料水は石油よりも値段が高くなる可能性があると言われて
いるのをご存知ですか?利用できる水資源は限られた貴重なものである一方、人
類はますます多くの水を使用するようになってきています。
国境を越えて流れる河を巡って国家が対立し、地域住民が水の利用権を巡って衝
突し、スラム街では水を待つ順番を争い殺人までもが起きています。
豊富な雨に恵まれた日本はこうしたことと無縁の国のように感じますが、我々日
本人が大量に輸入する農産品などを作るために大量の水が必要です。
福島第一原発事故によって放射性汚染物質が河川・海に流されるという事態も生
じてしまいました。「水」にまつわる映像は、ドキュメンタリーを中心に各国で
制作されています。その中から優れた作品を紹介し、皆様と一緒に環境を、経済
を、貧困を、政治を、人類の未来を考えていきたいとの思いからこの映画祭は企
画されました。映像を通じて、「水」問題を知り、私たちの暮らしを見つめ直し
てみましょう。

<国際水映画祭 概要>
【日時】2012年9月1日(土)10:00~20:00
【会場】国際連合大学(UNU)
     http://www.parc-jp.org/mizu_eiga/access.html
【参加費】当日券:2500円 (25歳以下:2000円)
         前売券:2000円(高校生以下:無料)    
   ※当日券・25歳以下の方は年齢が証明できるものをご提示ください。
   ※前売券・高校生以下は事前申込のみに限ります。

【チケットお申込み&お問い合わせ】
国際水映画祭実行委員会
〒101-0063 東京都千代田区神田淡路町1-7-11 PARC気付
TEL.03-5209-3455  FAX.03-5209-3453
E-mail: office@parc-jp.org
http://www.parc-jp.org/mizu_eiga/
Twitter : mizu_eiga

【主催】国際水映画祭実行委員会
(NPO法人アジア太平洋資料センター〈PARC〉/NPO法人メコン・ウォッチ
/国際有機農業映画祭運営委員会)
【後援】国際連合大学(UNU)
【協力】有限会社アップリンク/ラテン・ビート映画祭

【上映作品】※詳しい作品紹介・上映時間帯はウェブをご覧ください。
■雨さえも―ボリビアの熱い一日 (2010年/スペイン・フランス・メキシコ)
■クルード―アマゾンの原油流出パニック (2009年/米国)
■今日はよき日 (2011年/インドネシア)
■川を継ぐ者 (2010年/インド)
■未来への診断書―水俣病と原田正純の50年 (2010年/日本)

【特別シンポジウム】
■水俣と福島 ―水・海・魚の放射能汚染とどう向き合うか
★高岡 滋(神経内科リハビリテーション協立クリニック)
★花岡和佳男(グリーンピース・ジャパン 海洋生態系問題担当)
★コーディネーター:細川弘明(アジア太平洋資料センター代表理事)

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【先行プレミアム上映会+スペシャルトーク@UPLINK】
「水は誰のもの?―民営化に揺らぐボリビア先住民の暮らしから考える」
【日時】2012年8月31日(金)19:30
【会場】アップリンク
【上映作品】『雨さえも―ボリビアの熱い一日』
       (2010年/スペイン・フランス・メキシコ)
【トーク】太田昌国さん(民族問題研究家)


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